「エンジンオイルなら数リットルなのに、ATFやCVTFの交換では、どうしてそんなにオイルを使うの?」

 


ATF・CVTFの交換について、このような疑問を持たれる方は少なくありません。

 


実は、ATFやCVTFはエンジンオイルとは役割が大きく違います。

 


エンジンオイルと同じように「古いオイルを抜いて、新しいオイルを同じ量だけ入れれば終わり」と考えると、圧送交換で使用するフルードの量が多くなる理由が分かりにくいかもしれません。

 


ここでは、車に詳しくない方にも分かるように、ATF・CVTFの役割と、圧送交換で多くのフルードを使用する理由について説明します。

 

 

ATF・CVTFはエンジンオイルとは役割が違います

 


エンジンオイルも車にとって非常に重要なオイルですが、ATFやCVTFは単なる「潤滑のためのオイル」ではありません。

 


ATF・CVTFは、ミッション内部の部品を潤滑するだけでなく、油圧を利用して変速機を作動させるための作動用フルードとしても重要な役割を持っています。

 


つまり、エンジンオイルと同じ「オイル」という名前でも、使われている場所と役割が違います。

 

ミッションの中ではフルードが循環しています

 


ATやCVTの内部では、フルードがさまざまな経路を循環しています。

 


オイルパンに溜まっているだけではありません。

 


油圧を利用して変速機を作動させるための油路などにもフルードが関係しています。

 


そのため、単純にオイルパンなどからフルードを抜いただけでは、ミッション内部に残っている古いフルードまで全部入れ替わるわけではありません。

 

なぜ圧送交換では多くのフルードを使うの?

 


ここが、エンジンオイル交換との大きな違いの一つです。

 


圧送交換では、ミッション内部を循環しているフルードを利用しながら、新しいフルードを送り込み、古いフルードを排出して交換していきます。

 


そのため、最初に車から抜けた量だけを新しいフルードに交換して終わり、という方法とは考え方が違います。

 


ミッション内部に残っている古いフルードを、できるだけ新しいフルードへ入れ替えていくために、車両の規定量以上のフルードを使用する場合があります。

 

「車の規定量が5Lなら、5Lだけで交換できる?」

 


ここもよくある疑問です。

 


例えばミッションに入っているフルード量が5Lだからといって、新しいフルードを5L用意すれば、内部のフルードがすべて新しくなるとは限りません。

 


交換方法によっては、古いフルードがミッション内部に残るからです。

 


圧送交換では、新しいフルードを循環させながら古いフルードを排出していくため、交換する範囲や状態によって使用量が増えていきます。

 


つまり、「ミッションに入る量」と「交換作業で使用する量」は同じではありません。

 

たくさん使えば使うほど良い、ということでもありません

 


ここは誤解していただきたくないところです。

 


圧送交換だからといって、フルードをたくさん使えば必ず良い結果になるという単純な話ではありません。

 


どこまで交換するのか、どのような方法で交換するのか、現在のお車がどのような状態なのかによって、必要な作業内容は変わります。

 


当店では、できるだけ多くのフルードを使うこと自体を目的にはしていません。

 


お車の状態を確認し、必要な作業を行い、そのうえでお客様が納得できる内容と費用になるように考えています。

 

交換前の状態を確認することも大切です

 


ATF・CVTFの交換を考える場合、使用するフルードの量だけを気にするのではなく、まず現在のお車がどのような状態なのかを確認することが大切です。

 


当店では、交換前にコンタミチェックなどを行い、フルードの状態や異物、鉄粉などを確認します。

 


その結果を見ながら、交換して問題ない状態なのかを判断します。

 


詳しくはこちらの記事でも説明しています。

 


CVTオイル交換をすると壊れる?交換後のトラブルが心配な方へ

 

なぜATF・CVTFの交換はエンジンオイルより高くなるの?

 


ここまで読んでいただくと、理由が少し分かっていただけると思います。

 


エンジンオイル交換とATF・CVTF交換では、そもそもオイルの役割と交換方法が違います。

 


さらに、圧送交換では車両に入っている量以上のフルードを使用することがあります。

 


そのため、フルード代だけを見てもエンジンオイル交換とは単純に比較できません。

 


また、ATF・CVTF交換では車種によって交換方法や油量の確認方法なども異なります。

 


つまり、料金にはフルードそのものの費用だけでなく、交換方法や必要な作業、使用するフルードの量も関係しています。

 

交換する量や方法は、お車によって違います

 


すべての車に同じ量のフルードを使うわけではありません。

 


車種、ミッションの構造、現在のフルードの状態、これまでのメンテナンス状況などによって、考え方は変わります。

 


また、オイルパンを外して内部を確認したり、ストレーナーを交換したりする場合には、それに伴って必要になる作業も変わります。

 


そのため、当店では「何リットル使えば正解」という決め方ではなく、車両の状態と作業内容を確認したうえで判断します。

 

お客様と相談して、どこまで作業するかを決めます

 


ATF・CVTF交換には、いろいろな考え方があります。

 


できるだけフルードを入れ替えたいという方もいれば、費用を抑えながら必要なメンテナンスをしたいという方もいます。

 


どちらが正しい、どちらが間違いということではありません。

 


大切なのは、現在のお車の状態と作業内容を説明したうえで、お客様に納得していただくことだと当店では考えています。

 


「これだけの量を使うから、このくらいの費用になります」

 


「ここまで交換する方法もありますが、ここまでで十分と考えることもできます」

 


そのように内容を説明し、最終的にはお客様と相談して決めていきます。

 

ATF・CVTFはエンジンオイルと同じ感覚で考えない

 


エンジンオイルと同じ「オイル」という言葉が使われているため、同じようなものだと思われるかもしれません。

 


しかし、ATF・CVTFはミッションを正常に作動させるための重要なフルードです。

 


そのため、交換を考えるときも、単純なオイル交換としてではなく、ミッションのメンテナンスとして考える必要があります。

 


「なぜこんなにフルードを使うのだろう?」

 


と疑問に思われた方は、ミッション内部でフルードがどのように使われているのかを知ると、その理由が分かりやすくなると思います。

 

まとめ

 


ATF・CVTFは、エンジンオイルとは役割が違います。

 


潤滑だけではなく、油圧を利用してミッションを作動させるための作動用フルードでもあります。

 


そのため、ミッション内部を循環しているフルードをできるだけ入れ替える圧送交換では、車両に入っている量以上のフルードを使用する場合があります。

 


ただし、使用量が多ければ多いほど良いということでもありません。

 


お車の状態や作業内容を確認し、どこまで交換するのかを考えることが大切です。

 


当店では、交換前の状態確認を行ったうえで、必要な作業内容をご説明します。

 


そして、交換する場合としない場合、それぞれの可能性をお伝えし、最終的にはお客様と相談して決めていきます。


 

 

ATF・CVTF交換について、分からないことがあればご相談ください

 


「エンジンオイルと何が違うの?」

 


「どうしてそんなにフルードを使うの?」

 


「自分の車も交換した方がいいの?」

 


このような疑問を持たれるのは自然なことです。

 


お車の状態やこれまでの使用状況によっても、考え方は変わります。

 


当店では、交換を一方的におすすめするのではなく、現在の状態を確認したうえで、作業内容や費用についてご説明します。

 


分からないことがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

 

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